【断酒５８日目】酒と旅
お試し禁酒期間から通算すると、酒なし生活も８０日が経とうとしています。８０日あったら世界一周できちゃうよ。
ジュール・ヴェルヌが『八十日間世界一周』を刊行した当時、トーマス・クック社による第1回世界一周旅行の真っ最中だったそうです。
トーマス・クックと言ったら、私はヨーロッパ鉄道時刻表の赤い本しか思い浮かびませんでしたが、近代ツーリズムの祖と言われている方。そもそもトーマス・クックは禁酒論者で、禁酒運動の大会にたくさんの人を送り届けるために計画された団体旅行を契機にトーマス・クック社ができたそう。
当時、安い酒に身を持ち崩す庶民が多かったので、そういう人たちに飲酒に代わる娯楽として旅行を提供したという社会改革的側面もあったようです。
旅行と言ったらお酒が付き物とも思うけど、今のツアー旅行の大元が禁酒運動にあったとはちょっとおもしろい。
私もしばらくお酒を止めたおかげで、旅行に行っても飲まないでいられると思います。せっかくの旅を、酔っぱらって台無しにするのはもったいないと思えるようになってきました。
その地方の地酒を探すのが好きとか、酒蔵やワイナリーを巡るのが趣味とかいうのならまだしも、私の場合は、どこに行っても日本全国津々浦々のコンビニで買えるような酒しか飲みませんから、別になくてもどうということもないや。
今は地ラムネや地サイダーが盛んみたいですので、旅に出たら酒じゃなくてラムネ飲みます。
こういう風に考えられるようになったなんて、成長したなぁ。
酒を飲まずにラムネを飲むというとお子様のようですがね。
君はいい加減かつお節をあきらめたまえ。
